準公金である電気料金で倒産会社に資金投入!!
2013-02-24
発電をしていないのに、電気料金だけ受け取って人々の怒りを買った日本原子力発電(「原電」)に、電力9社は更に1200億円超を投入しようとしています。
(朝日新聞2月22日西部本社版朝刊)
電力会社が単にただの私企業ならばどこに資金投入しようが勝手です。しかし、現在の電力会社は地域独占を認められた、準公的機関です。我々電気利用者は他の電力供給者と契約ができず、地域独占電力との契約を強制されます。このような状態ですから、電気料金は、税金に準じた公的な資金であり、勝手に使ってよいものではありません。電力供給を目的とする適切な支出がなされなければなりません。
さてここで原発専業の日本原子力発電(原電)、所有している発電所は、地元が再稼働に同意していない東海第二原発、原子力規制委員会から“活断層の上”認定を受けた敦賀原発2号機、そして、運転開始1970年3月14日と廃炉基準40年に既に到達している敦賀原発1号機、だけです。どれをとっても、「こんなもん、動かせるか」状態です。
この原電、先日は、発電できてないのに“基本料金”と称して電力会社から760億円をせしめ、過去最高の利益209億円を計上したわけですが、ま、結局は発電できなきゃ商売にならないわけで、今年4月には債務返済が焦げ付いて倒産予定だそうです。
この倒産企業に、電力9社は1200億円超の債務保証・資金投入しようとしているということで・・・、冗談じゃない!! です。「その分電気料金返せ!!」です。
とりわけ理屈に合わないのが、もともと原電から電気を買ってなかった九州電力、北海道電力、中国電力、四国電力、なんでここで金出す理由あるのか!! 電気料金を利用者への電気供給目的以外に使うのはおかしくないか、地域独占企業!!
まあもっとも、

(朝日新聞2月22日西部本社版朝刊)
「4電力は出資割合も1%前後しかない・・・略・・・『・・・負担は出資分くらい』」ということだそうです。額は小さい・・・っていうか、そもそも出資していたんかい、自分のところの電力供給と関係ない企業に!! このうえ更に金出そうっていうのはなんなんだ!!
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