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プルトニウムをどうするんだ、電力&経産省!!

2013-03-22
 西日本新聞(たぶん共同通信からの配信記事)は、2013年度生産予定のプルトニウムの使用計画を、電気事業連合会(電事連)が作成できなかったと伝えています。

プルトニウムめど立たず
(西日本新聞3月22日朝刊)

 核兵器原料となるプルトニウム、作ったならば、使い切ることが国際的に要請されています。ところが電事連は使う算段をつけることが出来なかったのです。にもかかわらず再処理は実施予定です。まあ、19回もトラブルを繰り返した六ケ所村での使用済み核燃料再処理、記事中で言うように「本格運転開始が現実味を帯びている」かどうかは、まだ眉唾だと思いますが、いずれにせよ、プルトニウムの使い道もないのに、プルトニウムを生産する使用済み核燃料再処理を開始しようとするのは問題でしょう。

 さてそこで、プルトニウム使用計画が立てば、それならば再処理して良いかというと、これがまたとんでもない話しです。安全性その他の問題は別にしても、そんなことされたら電気料金が上がります。

MOX価格は通常燃料の倍
佐賀新聞HP 12月20日

 もともとプルトニウムは、高速増殖炉で使用することが前提だったはずで、それがままならないからと言ってMOX燃料として使ったりしたら、燃料価格として通常核燃料の2倍、さらに原子炉に施さなければならない改修費用などもありますから、全く経済的に引き合いません。
 こんなことをしておいて、「電気料金を上げさせて下さい」とは、あまりにもバカバカしい話しです、電力会社。

 それでも電力会社はなぜ再処理にこだわるのか、上の西日本新聞の記事では、「たまり続ける使用済み燃料を減らし、原発の運転を続けられるようにしたいから」と記してありますが、それは理由の一部分に過ぎません。
 経産省の規定で「資産」扱いされる核燃料を使えば、普通の燃料を使うよりも4倍以上、儲かるからです → 「自己資本なら儲け6.28%、でなきゃ1.49%、だから原発!!」。
 そして、核燃料サイクル(を行なうのだという架空の想定)が止まると、この利権が失われ、原発関連施設が巨大な負債となり、電力会社の存続も危ういからです。


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