原子力安全委員会、完全無力化へ策動/茂木経産相
2013-05-06
とうの昔にやってなければいけなかったのに、今頃になって福島事故の検証とか言い出したり、関電からは指示を全く無視されて相手にされていなかったり、最早どうでもいい存在と成り果てている原子力規制委員会、それでもしかし、原子力ムラからはやっぱり目障りな存在のようです。
(朝日新聞5月5日西部本社版朝刊)
茂木経産相は“原発安全検証を行なう新組織”を“電力会社を中心として”設立することを示唆したそうです。
記事中では、「基準を満たせば安全だと考える電力会社の体質を変える」とか記してありますが、そんなことになると考える人がいるでしょうか。普通に考えれば、逆でしょう。「電力会社基準で原発が動かせるよう、お手盛りの検証機関を作る」、これに尽きるでしょう。
そして、そのターゲットは、似通った役割の他の機関の無力化です。「こっちの機関では安全と出ている」と主張することによって、他の機関(当然、原子力規制委員会です)の指摘を相対化することができます。
さらには、資金・人員・情報収集力で国の原子力規制委員会を上回ってしまえば、原子力規制委員会は、単なる追認機関となるしかないでしょう。
自民党原発推進内閣、実にけしからぬ策動です。
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