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吉田所長の最悪事態/規制委の最悪事態

2013-07-12
 7月9日、福島原発事故当時の福島第一原発所長、吉田昌郎が死亡しました。彼は、本店の指示に反して注水を続けたことで英雄扱いされることが多いですが、イソコン(豚の鼻)の作動を見誤ったり、そもそも津波の可能性を甘く見て対策をサボっていたりしていますので、まあ、巡り合わせで原子力村のツケを払わされた(津波対策については自業自得でもある)気の毒な御仁、程度ではないかと思うのですが、現場で何があったかを考える上で、そこにいた彼の経験は極めて貴重です。
 ズバリ書きましょう、彼が何と戦っていたのか、この点についての彼の発言、極めて重大な意味を持っているのに、なぜか多くのメディアは無視しています。この彼の発言に留意することなしに、原発安全対策なんて、ちゃんちゃらおかしい位の、重大発言なのにです。

あそこで事故の拡大を押しとどめることができなかったら、『チェルノブイリ事故の10倍』の規模になっていただろう、と吉田さんは語った。」(『死の淵を見た男(吉田昌郎と福島第一原発の500日)』著者、門田隆将氏ブログ)

 吉田元所長が戦っていたのは「チェルノブイリ事故の10倍」の事態です。
 これがどんな事態か、ちょっと作図してみましょう。チェルノブイリの10倍の放射性物質が放出されたとして、汚染面積が10倍・・・ならば、汚染地図を3倍に拡大すると面積は 3×3=9倍 ということで、ひどくざっくりですが、近い線でしょう。実際は風や地形や、放射性汚染物質の移動性など、いろいろな要素が関係しますので、そんな簡単なものではありませんが、そもそも「10倍」というのも、ざっくりした値ですし、チェルノブイリの放射性物質放出量も福島の放射性物質放出量もどちらも実はかなりあやふやな推計値しかないわけですから、細かく計算しても意味がありません・・・。
 ということで、チェルノブイリの汚染地図を拡大し、100kmの距離円が、福島第一原発300km距離円に重なるようにしたものが次の図です。

チェルノブイリ10倍4層基点

 汚染地域図を裏返して、角度をちょっと回すと、↓こんなふうにもなります。

チェルノブイリ10倍4層基点調整

 日本主要4島のどこでも移住必要地域となる可能性があり、たぶん現実には東日本全域が住めないところとなったでしょう。
 評価する機関・人により異なりますが、福島原発事故の放射性汚染物質放出量はチェルノブイリの10分の1とも言われます。原子力規制委員会の想定する最悪事態は、最大で福島程度(例えば6回も訂正した各原発における放射性物質拡散予測、その前提は“福島程度”)。つまり、吉田元所長の戦っていた最悪事態の100分の1こんなもん、どこが「最悪事態」なんでしょうか。(最悪事態の1/100で食い止めたということだと、吉田元所長、やはりよくやったのかもしれませんが・・・)
 原子力規制委員会の“新基準”では、我々の身は守れません。


・チェルノブイリ汚染地域(および凡例)は群馬大学・早川・教授のブログの図から抜き出させていただきました。ありがとうございました。
・日本地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。


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