泊原発とPAZ・UPZ・PPZ・・・札幌市・小樽市はどうなる
2011-10-30
原子力安全委員会が方針を示した、新たな原子力防災対策地域PAZ・UPZ・PPZ(避難措置等準備範囲)の設定、7つの政令指定都市が範囲にかかります。既に福岡と京都(京都おまけ)については見ましたので、札幌について見てみます。
南区の一部がPPZにかかっています。ありがちな報道とは異なり、前に考えてみたとおり、PPZということは、相当に深刻な事態がもたらされる可能性があるということになります。札幌の外港、小樽市はほとんどすっぽりとPPZの中です。
もちろん、そもそもPPZといったラインは単なる目安で、その外だから安心といったような性格のものでは全くないわけで、影響は札幌市、また、札幌市を越えて広がることになります。福島原発事故の放射性物質汚染地域、1μSv/h以上の地域だけを抜き出して、地図上に重ねてみても、次のようになります。

なお、実際の避難地区について重ねてみれば、次の図のようになります。風向きしだいですが、小樽市はもちろん、札幌市南区の一部も、計画的避難区域となる可能性があります。

なお、北海道広域の汚染予想地図はこちら。
PAZ・UPZ・PPZはどういう風に危険なのか、詳しい話はこちら。
(以下は地図についての説明です)
・北海道西部の地図はKenmapによって作成させていただきました(http://www5b.biglobe.ne.jp/t-kamada/CBuilder/kenmap.htm)。T. Kamada様、ありがとうございます。
・具体的作業は、Kenmapで北海道西部の地図を作成するとともに、泊原発の位置(北緯43度2分10秒、東経140度30分45秒--Wikipediaから緯度・経度のデータをいただきました--Wikipediaの記事作成者の方々、ありがとうございます)を中心とする距離円(5, 30, 50km)を作成し、フォトレタッチ・ソフトで着色しました。
・放射性物質汚染地域の図は、福島原発事故放射能汚染マップ(Adobe CS3版)の毎時1μSv以上の部分を抜き出したものです(と言っても、ひどく原始的なソフトしかないので、途中からは根性、実質手で書き取り状態でしたが・・・)。これを適宜角度を変え、上図に重ねてみたものです。
・避難区域の図は、もともとKenmapとお絵かきソフトで自作した図を、やはり適宜角度を変え、最初の図に重ねてみたものです。
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