【放射性ヨウ素131の拡散】浜岡原発だったら(5)浜松・名古屋・岐阜・津
2013-09-08
福島原発事故の際の放射性ヨウ素131による汚染状況図ならびに、放射能雲の広がり、非常に広大な地域に及ぶ放射能汚染の可能性を示唆しています(滝川雅之氏・鶴田治雄氏・岡野眞治氏の作成されたシミュレーション・・・NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災 空白の初期被ばく~消えたヨウ素131を追う~」1月12日午後9時00分~10時13分 放送で紹介)。当ブログでは、汚染状況図と、ある一時点での放射能雲の広がり状況を重ね合わせた図など作成し、季節風との関係を考えてみたりしてみました。
さてそこで、他の原発で重大事故が起きた場合どうなるのか、この時の“汚染状況+一時点での放射能雲の広がり”図を、他の原発に重ねてみることにします。
今回は、中部電力の浜岡原子力発電所です。言うまでもなく、東海・東南海・南海連動地震が起きれば、真っ向から揺れも津波も到来する位置にあります。そして、大事故となれば、日本の東西交通の大動脈、東海道を真っ二つに断ち切る放射能の壁を発生させかねず、しかも風向き次第では、東京か名古屋を壊滅させることも考えられるという、ほんと、すごい位置にあります。菅前首相がまず止めようとした原発がこれです。
この原発にヨウ素131汚染状況図を重ねてみます。事故が起きれば下図のようにもなりかねず、再稼働は勘弁願いたいものです。

ピンクの“放射能雲の広がり”は、あくまで2011年3月15日10時時点のもので、ゆらゆらたなびき広がる一瞬の姿ですから、「あ~、このあたりに放射能雲が掛かることもあるのだな」程度の意味ですが、気象・地形その他の条件によっては、このあたりまでホットスポットができる可能性があるということになるでしょう。また、汚染物質を含んだ気体は、一様に薄まるのではなく、濃いところと薄いところがマーブル状になって広がりますから、ちょうどピッタリのタイミングで、濃いところを吸い込めば、それなりの被曝をする可能性もあることになります。
今回の図は、汚染地帯が中京地域に広範に広がったケースです。10万Bq/m^3hr以上汚染される緑の領域は浜松市はもちろん通りぬけ、岡崎市の一部に到達しています。1万Bq/m^3hr以上汚染される青の領域は、名古屋・岐阜、また津市へと広がっています。
・背景とした地図はKenmapで作成した白地図です。フリーソフト作成者のT. Kamada様、ありがとうございます。
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静岡県浜岡原発