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これじゃ撤退できない日本軍だ!!・・・読売社説「小泉“原発ゼロ”批判」

2013-10-08
 読売新聞中興の祖“正力松太郎”が作った日本原子力発電、東海第二原発も敦賀原発も再稼働のめど立たず、会社存続の危機を迎えている現在、読売新聞社としては「何が何でも原発再稼働推進!!」というのがあまりにあからさまな社説です↓

 「小泉元首相発言 『原発ゼロ』掲げる見識を疑う」(10月8日読売新聞社説 読売オンライン)

 小泉元首相の「原発ゼロ」発言に噛み付きました。
 でもこの文書、信じられないほどの低レベルです。

 まず最初の論点は、“原子力に代わる発電がないのに無責任”です→「小泉氏は原発の代替策について『知恵ある人が必ず出してくれる』と語るが、あまりに楽観的であり、無責任に過ぎよう。」
 最初から、ちょっと待ってです。ニュージーランドはもちろん、イタリアもドイツも原発なしでやれると言っているわけで、「原子力に代わる発電がない」とは、日本人って、それほど低能か?

 次がお決まりの経済論です→「現在、火力発電で原発を代替している結果、燃料の輸入費が増え、電気料金は上昇を続けている。このままでは、家計や経済活動に与える影響が大きい。」
 この手の議論、脱原発派も原発推進派も、自分に都合の良い点を大きく主張するのはやむを得ないことですが、この書き方はただの政治宣伝です。最初から原発を作らずにやっていれば、どんなに高く見積もっても、電気料金は福島事故以前の水準と比較して、9%割高にまでしかなりません。最初から原発を持っていない沖縄電力の電気料金水準がそうなんですから、この程度です。つまり「電気料金は上昇を続け」ということにはなりません。燃料輸入費のせいならば、どこかで止まります。しかも、福島事故以後、東電などでは8%程度の値上げが既に実施されているわけですから、それも現状程度でそろそろ打ち止めです。
 ただし、それでも電気料金は更に上昇するでしょう。なぜなら、原発のせいです。廃炉費用核燃料処理費用止まっている原発の維持費用、そして賠償金、除染費用等々が電気料金に上乗せされてきます。まあ多くは、原発やめる・やめないにかかわらず、既に原発作っちゃった以上、事故っちゃた以上、今後負担しなければならない費用なんですけど・・・なんてこったぁ。
 ただもちろん、追加の燃料輸入なしで発電できる原発を動かせば、多少の燃料費ぶんは浮くことになります。で、それがいくらになるのか? この資料→ここ によると、年3.1兆円のコスト差ということだそうです(推計値・・・現実には電力需要が減ったので1.9兆円)。この金のために、今後も福島原発事故のようなリスクと付き合っていくのか、というのが、問題の焦点です。
 まあ、本当のところを言えば、外国より1.5~5倍も高い値段で燃料買っている日本の電力会社の体質を改め(総括原価方式・地域独占をやめ)、ちゃんと価格競争させれば、この価格も75%とか5分の1とかに圧縮できますし、アベノミクスの無理な円安誘導止めれば、それでも輸入価格数割は低下させられるのですから、きちんと手当をすれば、福島賠償・除染費10兆円(東電ぶん)などと比較して、大した金額ではないはずです。
 読売新聞の記述(そして原発推進派の決まり文句なんですが)、本当は原発が原因の電気料金値上げを燃料費増大のせいにした上、今後原発を稼働することの効能を信じられないほどデカく描いてます。まあ、新聞記事として評するなら、デマですな。

 そして次の主張がまたもや決まり文句、地球温暖化問題です→「火力発電は、二酸化炭素(CO2)を多く排出し、地球温暖化が進む大きな要因である。」
 しかし、ガスコンバインドサイクル発電のように、原発よりも熱効率のよい発電方式も普及中ですし、このごろでは、原発の排熱自体が地球温暖化させているという話まであります。

 そしてまた決まり文句、再生可能エネルギーをけなします→「太陽光や風力を利用した再生可能エネルギーは、天候に左右されるなど弱点があり、主要電源になる展望は見えていない。」
 これも問題のある記述です。まず、地熱やバイオマスといった安定的な再生可能エネルギーをなぜ無視するのか。そして、太陽光や風力も使い方一つで、安定的なエネルギー源になるんですけどね。

 で、これです→「『原発ゼロ』が政策になれば、福島第一原発の廃炉などに必要な技術者も確保できまい。
 旧日本軍の末期症状です。撤退する方法がないからどこまでも突き進んで玉砕ですかぁ。

 あ~あ、終わってます。

 そしておまけです↓
 「使用済み核燃料や、それを処理した際に出る放射性廃棄物の処分法は技術的に決着している。/専門家は地盤の安定した地層に埋めれば、安全に処分できると説明している。/・・・/放射能は、時間を経ると減り、1000年で99・95%が消滅する。有害性が消えない水銀など重金属の廃棄物とは事情が違う。」
 なんというお花畑!! 日本学術会議の提言とか、知らないんですかね。
 このお花畑が実現しないのは、単に最終処分場が決まらないからだそうです。そして、話が戻ってきます小泉元首相へ↓
 「問題は、廃棄物を埋める最終処分場を確保できないことだ。/・・・/処分場の確保に道筋が付かないのは、政治の怠慢も一因と言える。首相だった小泉氏にも責任の一端があろう。」

 はあ、八つ当たりですな。「今や脱原発」の小泉に、原発推進政府責任者だった頃に遡って、原発推進をちゃんとできなかったことの責任を問う、はは、なんとも面白いひねくれた論理です。

 締めの言葉はこれです→「処分場選定を巡る議論を進めるべきである。」
 こっちも面白くもない決まり文句と行きますかね~→「そんなに核廃棄物最終処分場が必要なら、読売新聞社の本社の土地とか、東京ドームとか提供したらどうですか~」
 ちなみに、読売新聞社本社仮社屋は、大間原発建設中の電源開発の向かいです。


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